(おもに)禅の旅

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イメージより小スケール

東尋坊で「あれ?」と思った僕が、福井名物のソースカツ丼を食べた後に訪れたのは永平寺。深雪の除夜の鐘をテレビで見たことしかなかった曹洞宗の大本山は、とても印象に残るものでした。

ちょうど雲水による作務中で、香炉に掃除機をかける、膨大な数の位牌を磨く、水まわりをブラシがけするなどの日常の中で参拝したのですが、かえってその様子に歴史の長さを感じます。只管打座のひたすら厳しい道場として「数百年前の今日も、きっと同じ修行がされていたんだろうな」と思えてくるのです。

といっても過度な緊張感はなく、充実感を持って生きている人特有の澄んだ表情があちこちで見られました。豪奢な美術品は見当たらず(一方で、書道コンクールの優秀作が壁一面に貼りだされていたりする)、超巨大すりこぎ棒や数珠といった禅宗独特のとんち感にじゃっかん脱力しつつも、これだけの山中でこうも凛とした姿勢になるものか、と感服。

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長すぎ 🙂

もう一方の大本山、横浜の總持寺は盆踊りのフィーバーっぷりが最高だし、曹洞宗の地に足がついている感じ、民と同じ目線を持ち続けている感じはとても気持ちが良いです。

福井から北へ移動し、はじっこ好きとして能登半島の北端を目指します。ちょうど「ツール・ド・のと」が開催されていて、コースに住む人達が沿道で手を振っています。

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日本にはどれだけの「中心」があるのか

ところがあちこちの地域でお祭りと重なってしまっていたようで、「山車」と「路線バス」と「選手のプロトン」と「リタイア車回収の自衛隊トラック」が細い街道をたがいにゆずりあって走るという不思議な光景に。

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輪島を経由してから、日本で唯一らしい「砂浜を自動車で走れる」千里浜のドライブウェイへ。実際に歩いてみると普通の砂浜なのですが、砂の粒度が細かいのかもしれません。

金沢に戻り、大学時代に読んでなんとなくわかった気になった「鈴木大拙館」を訪問。シンプルな展示を見た後でも書かれたものはやっぱり難しいのですが、足跡を追った北國新聞の書籍も購入できたので少しでも理解が進むとよいなと思いました。

その後は 21 世紀美術館の長蛇の列にびっくりしたり、街がいまいち賑やかでないと思ったらフェーン現象で日本最高気温になってたり、美術館の入場者よりも明らかにお客さんの多い県立美術館内カフェで涼んだり。

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地方都市は、東京や大阪などの大都市に目がいっている「支店経済」な都市と、独自の発展をして自分たちの足元を見つめている都市の 2 種類に大きく分けられると思っているのですが、北陸は後者のような気がしました(実感まではいってないんだけど)。

加賀百万石の天下泰平な気風が今に残っているのかもしれません。