わたくしも歳を取ったようだ

久しぶりに大地の芸術祭へ行きました。せっかくなので自分的に新しいこともしようと、自転車の電車輪行にチャレンジして現地の足をクルマから変更。時間的な予測が立てにくいので、見てみたい作品の幾つかをピックアップしておいて行程は出たとこ勝負。

  • ブレーキの不調でパーツを買うために急遽山を降りたり、
  • 下条駅に駐輪しておいた自転車を取りに行くために飯山線に乗ったら、それがアート作品だったり、
  • あまりの遅さをバカにしに来たのか、山を登るわたしのタイヤにバッタが止まったり、
  • 1 メートル近くありそうなヘビを轢きそうになったり、
  • 最終的には両足が完全に攣って 5 分くらい仁王立ちのまま動けなくなったり、

しましたが、クルマとはまた違う景色と空気を感じることができて、とても良い記憶が残りました。稲穂がきれいで、ちょっとはずれた水田の中をゆーっくり行くのが気持ちよかった。

国道のトンネルを走るのが怖いので脇道にそれ、たまたま訪れることになった絵本と木の実の美術館では、「子供の頃はこう見えてたのかなあ」と、こころが動きました。『魔女の宅急便』+『やさしさに包まれたなら』の黄金セットや、宮沢賢治『告別』にも似た、ああいう感じにはどうにも弱いです。登り坂はきつかったですが、見ることができてよかった。

もう少し若い頃であれば、「古着の山というタナトスのイメージがうんぬん」などと言ってそうな気もするんですが、そういう気持ちはすっかりありません。自分の心持ちの変化を感じました。

当日の晩には、Metalmouse というグループを見に長岡のクラブへ行くつもりだったのですが、オープン前にホテルへチェックインした段階で力尽きました。自分の体力の限界を感じました。

歳を取ったことを発見する旅、というのもまたよし 🙂


Metalmouse “Beautiful Life”