モウリーニョの魅力

「この試合の戦略をコーチたちと話し合っている際に、私は奇妙な体験をしたよ。試合の計画をノートに書き始めると、我々はレアルを倒すのには選手が13人必要だということに気づいたんだ。レアルの先発メンバーは、カシージャス、ミチェル・サルガド、イエロ、カランカ、ロベルト・カルロス、フィーゴ、エルゲラ、マケレレ、ジダン、グティ、モリエンテスだった。そんな彼らに対して効率的に戦うため、我々はこんな結論に達した。モリエンテスをマークする選手が1人と、そのすぐ後ろにフリーのMFを1人置く。フィーゴのマークに1人と、彼の対角線のパスに他の選手が走りこむスペースにもう1人。そしてジダンのマンマークに1人。また、ジダンはほとんどの時間帯でポジションから外れてプレーするため、彼の通常のポジションスペースを埋める右DFが必要だった。それからもちろん、私は常に3トップを用いるので、それを変えることはできない。これらの人数と、普段のメンバーの数を足し算すると、レアル・マドリーを倒すには13人の選手が必要になった。当然レフェリーはこれを認めないため、我々は “わずか” 11人で試合に臨み、0-1で敗れた」