electraglide をめぐる会話

「音楽が録音パッケージとして売られるようになったのはここ 100 年くらいだけのことだし、パッケージ販売が産業として成立する時代はもう終わったわな」

「音楽は現場へ帰り、パッケージは現場へ行くための切符になったんだよ。旅行者にとって切符の形状がそれほど重要ではないように、録音パッケージがこれまで以上に価値を持つことはもうないだろう」

「音楽は、現場で経験をするってことだ。切符を集めたり、ガイド本で知識を増やすことじゃない」

「EDM って言葉がハイプなのはわかっているけれど、このジャンル無視な雑な語感、ナイーブな音楽ファンの感情移入みたいなものを全部ふっとばすくらいの大雑把なくくり方に、大きな変化を感じるんだよ」

「現場ってたいていの場合、汗臭くて雑多じゃん?ダンスフロアで、かかってる音楽がロックなのかダブステップなのかヒップホップなのかファンコットなのかを気にしたってしょうがないじゃん。ともすれば、昭和歌謡とダブだってすごく相性よかったりするしさあ」

「ビートルズを聴くのだって、名作旅行記を読むようなものでしかないよね。あれは『彼ら』の旅行であって、僕らの旅行じゃないんだよ」

「アモン・トビン楽しみだなー :-D」

electraglide 2012
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