クラウドノイズからファンタジーは生まれるか

ソフトウェアは基本的に数学と論理学でできていて、だから細かくてよければ完全なチャート図に落とし込めるもので、最終的に0か1かで組み立てていけばOKなものという認識があります。
一方で、クラウドは生物学や文学でできていて、だからサービスっていうかある程度のかたまりを有機体っぽくみなすことになり、最終的にもファジーにざっくりいかなければいけない部分があるんじゃないのか、という認識があります。
私は文化芸術のヒトですので、スポーツの試合会場などで「クラウドノイズ」という言葉が使われることも知っているのですが、ああいうノイズな状況をどうサービスがさばくんだろうか、どういう風に設計するんだろうか、といったあたりが最近の興味だったりします。
たとえばサッカーであれば、ボールを中心に選手や観客の耳目が集まり、選手それぞれの動きもボールの動きを基準に推移しますが(「オフザボール」とはよく言ったもので、どこまでいってもボールが中心)、クラウドの中ではボールは1個じゃないわけで。しかも、誰が観客で誰が選手なのかもよくわからない、みたいな。
サッカーの試合にボールが2個あったらどうなるか、というテーマもどこかで見かけた気がしますが、1個だって難しいのにそんなのどうやって対処すればいいんだろう、とか思ったりしました。