記号の羅列のような文章を書いてみるテスト

Telepopmusik という 3 人組のフランス人が出した “Genetic World” というアルバムは、ジャケットが Ultramarine の “Every Man & Woman is a Star” にそっくりというだけで購入したものだったのだが、そのごった煮なポップ感覚やおそらく自分たちで編集したと思われるコンピの仕上がりがとても好ましく、またえらく長い間 Amazon で注文中でようやく届いた “Smile” でのハンドクラップの使い方などにも、激しく好感を抱いているのである。

想定するにこのあたり、たとえば US の Death Cab for Cutie や The Postal Service 、あるいは DE の The Notwist 、最終的には Fridge や Tristeza あたりと客層がほとんどかぶり、なんていうか確実にいるんだろうけれど実生活ではまるであったことのない人たちが支えているんであろう市場であり、つまり Morr や Domino が総本山であり生活圏は下北沢で職業はクリエイティブ系ですかそうですかといった偏見が必ずしもハズレてないっぽいと見込まれるわけだが、相対的には非常に狭いマーケットであり、どれもこれも似たようなもんじゃんと言われればそれまでなので、その効能をどうやって作用させればいいのか、iPod のプレイリストでも作りながら考えてみたいわたくしである。

●The Postal Service を都会のビル群の中で仕事中に聴く
→ 歌詞を聴くと、バルセロナやロンドンといったいろんな都市を舞台にしているわけだが、そもそもそれは舞台装置としての設定であって、都市の切り口が「仕事をする場」ではないので、ただ鬱モードになるだけであった。

●Scott McEnzie を晴れた日の公園で聴く
→ なんというリゾートミュージックなのであろう。いつでもどこでもサンフランシスコ。ヒッピーカルチャー以前のウェストコーストなフォークは一切の臭みがなくていい。ところでわたくしはデッドはまったく聴いたことがありませんし、今後も聴くつもりはありません。

●Tahiti 80 を電車内で聴く
→ 英語ネイティブでない人たちの英語は、同様な立場のわたくしにも大変聞き取りやすいものなのであるが、いろんな方向にリビドー直結な電車内の中吊りを眺めていたせいで、「あっそう」という換装になってしまったのが残念。

●The Notwist を海を眺めながら聴く
→ ゴールデンなネオンは遠い記憶。かすれ声と引き気味の歌詞によって、そのまま入水的な教唆も感じるわけだが、まあなんつうか暗いよ。

●シルビィ・バルタンをラジオで聴く
→ いまに哲夫。