ことあるごとに言っているので個人的にもまたぞろ感が漂いつつもあえて書き続けてしまうと、わたくしの座右の銘のひとつでもある “Every Man & Woman is a Star” の元ネタである Ultramarine の同名タイトルのアルバムは、いろんな元ネタによって構成されている。んで、2曲目に配置されてこのアルバム全体のメッセージを象徴しているともいえる “Weird Gear” という曲について。

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あっちこっちの元ネタを組み合わせて出来上がっているこの曲、まず音には、Echo & the Bunnymen の有名曲 “Cutter” をほぼ丸ごと用いながら、かつ全体をやや篭らせるというトリートメントを施すことで、微妙なノスタルジーを感じさせる仕上がり。んでさらに、直球過ぎて赤面必死な歌詞、”Everything you say, everything you do… is true.” にも元ネタがあって、それが最近はイビサで遊んでるらしいというくらいしかニュースを聞かない Kevin Ayers 。

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オランダ版にしか入っていない “Butterfly Dance” という曲がそれ。ただ残念なことに、そうした印象的な歌詞の曲にもかかわらず、原曲は音がまるっきり面白くなくて、まあそれがいわゆるひとつのサンプリング文化ってヤツですか、と思い直した次第。「つうか原曲がちゃんとなってれば、リミックスなんていらねーだろ」と悪態をついたのはポール・オークンフォルドですが、この原曲のひどさに呆れつつ、それを回収した Ultramarine の眼力にいまさらながら慧眼をみるわけです。もっとも、彼らもその後尻すぼみなんですが。