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「人は自分が 10 代の頃に触れたものを権威化する」とな。

増田を読んでハッとしました。

ただ、10 代の頃に触れたものをのちのちにも大事なものとして扱うのは、けっこう危険な気がします。思い出補正された記憶に浸るのはもちろん気持ちいいけど、まあ単なる消費行動ですよねえ。

年寄りの自分語りなんか真面目に聞く人はいないし、聞かれるべきとも思わないし。本物の権威はそもそも権威だしね。

もう 10 代ではない僕は、いまの若い子たちが触れているアレやコレは自分にとっては何にあたるんだろう、という視点を忘れないようにしようと思いました。

人は自分が10代の頃に触れたものを権威化する
http://masuda.livedoor.biz/archives/51335455.html

というわけで、マイ権威の一人であるピエール瀧のくだらなくて面白い新刊書籍『ピエール瀧の 23 区 23 時』は、消極的に権威化しようと思います。

いまどきっぽい「街歩きテレビ番組」をピエール瀧がやるとこうなる、という非常に安直なわかりやすい企画。1,500 円なのに 368 ページという超絶ボリューム。クイックジャパン的なサブカルに閉じた感じもないので、爽やかに読める。

何一つ後に残らないし、誰一人泣かすこともないし、何一つ歴史を動かさない、ただそのままの日常風景。実に素晴らしい一冊です 🙂