ウィガンの頑張りとチェルシーの威厳とリヨンの崩壊

ウィガン-チェルシーを見ていた人なら、昨年の開幕期、ロッベンを欠いていたチェルシーの退屈なサッカーを思い出していたはずだ。明らかにトップフォームではないロッベンと、接触でパフォーマンスの落ちたグジョンセンを前半で交代させたモウリーニョの判断の速さは相変わらずだったが、客観的に見ればモチベーションの高さはウィガンが上回っていた。数回あったウィガンの決定期にゴールが決まっていれば……と嘆かざるをえない最後のクレスポのスーパーゴールで、結局チェルシーが勝ってしまったわけだが。これがチャンピオンチームの強さなのかな。
で、そのチェルシーはとうとうエッシェンの移籍が決まったようだ。あれだけユナイテッド大好きといっていたエッシェンの変節の理由は不明だが、ウリエじゃ勝てねえ、というのはもはやヨーロッパ中の定説となっているんじゃなかろうか。ヴィルトールについても、ウリエに決まってからはずーっと移籍志願のニュースが出ているし、そうした不穏な空気をまさかカリューが打開できるとも思えず、こりゃフランスはルマンの松井以外見るものがないかも、と思わざるをえない。