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Requiescat In Pace.

ことアヤックスといえば、前回の対戦で「ああこりゃ駄目じゃん」と思わざるを得なかった対 AZ 戦の折り返しを間近に控え、それ以前に監督が辞任しているという混乱の中、アヤックスのみならず、バルサを率いて 0-5 のベルナベウでの勝利、あるいは 1974 年のオランダ代表監督としても偉大な実績を残した、リヌス・ミケルス氏の訃報が。
アヤックスKNVB の公式はオランダ語の情報が順次整理されていて英語情報はあまりないのだが、その事実が逆に、彼らの混乱や失意を想像させる。おりしも私は、アヤックスと第 2 次大戦、あるいは彼らとユダヤの関係性について解き明かしたという書籍を読み始めたばかりでもあり、そもそも基本的に全然関係ない立場でありながら、奇妙な喪失感を感じている。
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さて私たちは、ミケルス氏の頃から現在にいたるまでに、果たしてどれくらいの革新を成し遂げてきているのだろうか。未来に向かって希望をつむぎ、よりよい方向へと歩んでいくべきであるにせよ、過去の遺産の良質の部分を継承していくこともまた、革新のうちに含まれてしかるべきだ。たとえば古代の偉人に比肩する知性を、私たちは持ちえているか。均質化が進む現代にあって、微々たる相対性に埋没してはいないか。フロンティアであった先人に対する敬意を忘れてはいないか。
今週末の AZ 戦は、いったいどんな試合になるのだろう。