Archive for the ‘Excursion’ Category

I was waiting for a cross town train in the London Underground when it struck me (Brighton)

こんなニュースを朝のテレビで見て、
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ものものしいなあ、と思いながら地下鉄に乗っていたときに、「そうだ、海を見に行こう」と思いつきました。なぜかは自分でもよくわかりませんが、今日はどうにもDeath Cab For CutieやThe Postal ServiceがBGMとしてフィットする気分。ロンドン関係ないじゃん!いやいや彼らの歌詞は旅先での出来事がテーマによくなっているし!とか考えつつ。
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というわけで掲示板を眺めて、
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ここへやってきました。
ブライトンはあのFatboy Slimが大規模なビーチでのライブっていうかレイブっていうかをおこなって、ライブ版アルバムをリリースしたことで知っていました。Fatboy Slimになってからのノーマン・クックのビッグビート路線には特に興味がないのですが、まあ私も”Fatboy Slim”には変わりないし、イングランド的なオチをつけるにはちょうどいい場所かもしれません。だいたい”Brighton”なんて地名はとても気が利いてます。

Live on Brighton Beach Live on Brighton Beach
Fatboy Slim

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遠くになんとなくフランスが見えるような見えないようなという水平線を眺めつつ、これからシーズンを迎えるのであろうビーチで、しばしのチルアウト。どれくらいチルっているかというと、カモメがのんきにすぐ側を歩いていくくらいのチルっぷり。
一通りの行程を見直しつつ、しばしの安息を得たのでした。私はやはり、海なり川なりのところからまるっきり離れて生きていくことはできない性分のようです。と、もうわかっていることを改めて確認している私。
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Life’s a beach and I’m on it.

Electricity And Drum Will Change Our Mind? (Scala, London)

音を聴いたことがないのにライブを見に行く、ということはあんまりしない私ですが、せっかくなのでFourTetがSteve Reidというジャズドラマーとコラボレーションしているというライブも見に行くことにしました。ヘッドライナーもその他のゲストも、全然わかりません。FourTet名義ではたくさん聴いているけれど、一度六本木で見たショウはコンソールの前でウニョウニョした音をいじっているだけという印象で途中で寝ちゃったし、あまり過剰な期待はせずに。
King’s CrossのすぐそばにあるScalaは、外から見るに結構なキャパシティのようです。壁に貼ってある今後のラインナップをみると、規模もブッキング方針もリキッドルームに近い感じでしょうか。そういえば昨日のBattlesのギグで「Scalaでどうのこうのでー」と話している人たちがいました。入り口のセキュリティはちょっとものものしい。映画のこういうシチュエーションだとかならずいる、スキンヘッドでロングコートでごっついおっさんもいます。案の定、カバンの中に入っていた水をおっかない顔で没収されつつ入場。
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King’s Cross Interchange
で、何が出るのかさっぱりわかってなかったのですが、最初に登場したのはドラム、サックス、ウッドベースという3ピースのインプロ系フリージャズ。なかなかにパワフルでかっこいい。かっこいいですが、いかんせんインプロゆえにビートのノリが一定ではないので、テンションの合わせ方がなかなか難しい。結構な混み具合でもあり、フロアは不思議な間合いになっていました。
次に登場したのはギター轟音ドローンな、クラウトロックのフォロワーという感じのバンド。低音なボーカルも入れてるようですが、端のほうにいる私からはよく見えません。ところどころに「おおー」とくるところもありつつ、いよいよヘッドライナーの登場です。
Kieran Hebden and Steve Reidは、2名がステージ上で向かい合うセットのようです。左がスティーブさんのドラム、右がキーラン君のコンソール。スティーブさん、ものすごくうまいのは見ててよくわかりますが、それ系ミュージシャンによくある「演奏中にチャネリングを開始してとても面白い表情になる」型のプレイを見せます。ロックっぽくドカーンとくるんじゃないけれど、緩やかにうねりつつ持っていかれる音でなかなか面白いです。

Exchange Session 1 Exchange Session 1
Kieran Hebden Steve Reid

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ところでフロアの様子。眉毛太いいかにもイングランド顔の奴と眼が合います。

「なんとかかんとかPlaying?」(聞き取れず)
「え?」
「なんとかかんとかPlaying?」(聞き取れず)
「あーごめんわかんない」

そっちに気をとられていると、私の脇にいたギャル2名のノリがかなり激しくなってきています。ん?と注意をそちらに移すと火の粉が飛び散っているー。ていうかね、別に好きなようにすればよいと思いますが、お前ら吸い過ぎ。火ついたまま振り回すんじゃねえって。そうかこの盛り上がりはある意味それかあ……と日本ではあんまり見ない光景に、ちょっと狼狽もしつつのひとときでした。

Temple Meads Symmetry (Bristol)

よく聞くけど実際に見たことはない、というものはたくさんあるものですが、BBCの歴史あるテレビ番組”Top Of The Pops”も私にとってそのひとつ。The KLFが元気だった頃に出演して騒ぎを起こしたりとかっていろんなエピソードを知識として知っているものの、実際にどういう番組なのかはまったく知りません。
で、はじめてみてみたわけですが、ああなるほどそういうもんか、という感じでした。当たり前なのですが、日本で言う英国産の「洋楽」はBBC的には「邦楽」なわけで、タモリやダウンタウンにいじられてなんぼ、というのと同じ香りを感じました。
ただ目から鱗だったのは、「今週のチャート」のようなコーナーでMassive Attackが普通にチャートインしていたところ。MCのお姉ちゃんも「超すごいブリリアントー!」って感じで紹介していて、これってつまり日本のゴールデンタイムな音楽番組でBlue Herbが扱われているようなもんなんじゃないだろうか?という疑問が浮かびました。そこで、ブリストルへ行ってみることにします。

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ロンドンの真西に位置するブリストルへは、London Paddingtonから向かいます。途中にある”Reading”とは、あのレディングなんでしょうね、きっと。ただあいにくの空模様で、なにやら不穏な雰囲気です。案の定、レディングに着こうかというあたりで徐行運転になってしまいます。アナウンスによると、今朝から信号機のトラブルで運行が乱れているとのこと。
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列車は結構頻発しています
そう知ったところでどうしようもないのでボーっと車窓を眺めていると、見慣れたロゴマークが目に入ってきます。どうやらレディングはIT企業誘致に熱心なようで、確認できた限りでOracle、hpのキャンパスがありました。この位置だとロンドンから通勤するのはそれなりに大変そうですが、アメリカの雰囲気を出すためにはこのくらいのスペースと雰囲気が必要なんでしょうか。ここでは米国企業も外資系のひとつでしかありませんしね。
途中、なぜかその町だけ景色のまったく違う町”Bath Spa”を通過。Spaってくらいで古くからある温泉町だそうですが、特別な石材の産地でもあるらしく、おそらくそれゆえに、家々の外壁がクリーム色をしています。ほかの地域はほとんど赤茶系のいわゆる「レンガ色」でしたが、これくらいの色合いだと町全体の印象が明るく変わります。
さて、列車で移動する場合ブリストルはBristol Temple Meads駅で下車することになります。たぶんに私の思い入れによるものでしょうが、雰囲気がいいです。降りた第1歩からなにやら気分がいい。
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Bristol Temple Meads Symmetry
あいにくのミスティな天気ではありましたが、それが逆に私には心地よく。町の中心部でもカモメが上空で鳴き、どことなく潮の香りがします。「ブリストル大聖堂という有名な建築が……」とガイドブックには書いてありますが、カテドラルは各ブロックごとにあるんじゃないかというくらいに町中あちこちにあります。まったく文脈を持っていないのでどれもこれも重要に見えてきますが、それぞれにそれぞれのストーリーがあることでしょう。
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ところで”Meads”ってどういう意味なんでしょう
港町としての歴史、町の規模感、人々の雰囲気。それほど観光コンシャスではありませんが、もともと名所名跡めぐりよりも普通の町歩きを主体にしている私のExcursionには、ブリストルはよい町のようです。ここに来るまでまったく知りませんでしたが、Massive Attackと同じくブリストル出身なPortisheadは、実は地名が由来だったんですね。
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ブリストルより海側のポーティスヘッド

I HAVE BATTLES IN MY LIFE (Dingwall, London)

おもえばそれまではてなダイアリーにあった私のブログをここに移そうと決めたのは、渋谷でBattlesのライブを見て帰ってきた日でした。およそ1年半ぶりに、彼らのライブを見に行きます。彼らを最初に見たころは、EPのリリースごとにレーベルが変わっているような不安定さでしたが、今は本拠地ニューヨークからロンドンへ移動、Warp Recordsのアーティストになっています。

シェフィールドで誕生したWarpもロンドンへ移転した経緯をもっていますが、実はこの道中、シェフィールドではスヌーカーのチャンピオンシップが開催されていて、BBCが連日長時間放映しています。外出せずともホテルでテレビ見てても十分楽しめる、という日々が続いて、これはうれしい。

Battlesのライブは、ロンドンのカムデンタウンというところにある”Dingwall”というライブハウスだそうです。PCを持ってない私、さてそれはどこにあるんでしょう、というところからすべては始まります。というわけでロケハンに出発。

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ガソリン高いですねえ

カムデンタウンは、東京で言うと下町系、出店屋台たくさん出てます人たくさんいます系の地域のようです。ただ、ライブハウスの名前、限定的な住所と何種類か持っていたロンドンの地図を手に歩き回ってみると……どうにもほかの地域では感じなかったバイブを感じます。髪が紫色ないかにもロンドンパンクないでたちのみなさんや、黒人軍団がたくさんたむろっている、といった様子がほかと違うのでした。マンチェスターもチンピラの町って感じでしたが、あちらはなぜか眼の回りのみ顔色悪い系が中心だったので、一番近いのは私の知る限りではニューヨークでしょうか。

が、歩き始めた出会いがしらに「Yo!金くれYo!」という黒人→白人のタカリをいきなり目撃、うわーやべーという負のバイブでいっぱいになってしまいました。東洋系はそれほどいない気配なので、いやボク自然ですよホラこれでもロンドン子ですし、という(つもりの)雰囲気で、めざす”Dingwall”を探してみるものの、少なくとも表通りにはなさそうです。しょうがなく出店などを眺めつつ町の中をもうちょっと深めにさまよってみることに。

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私の生命線

カムデンロックマーケットの中に、小川というか水をためている池というかで広場っぽくなっているスペースがあります。そこで一服していると、どこかで聴いた覚えのあるサウンドが耳に入ってきました。バンドの練習っぽくてノイジーですが、フレーズになんとなく聴き覚えがある。ん?と思っていると、まさにBattlesが練習しているところでした。建物のどこにも”Dingwall”って書いてないんですが、たぶんこの界隈なんだろう、ということでロケハンを完了。

開始時刻近くに戻ってくると、人が集まり始めています。A4の紙に本日の演目が書かれているものが1枚入り口に張られているだけ。よく考えると日本だって似たようなもんですが、もうちょっとわかりやすく!と軽く憤りながらチケットのピックアップに並ぶと、若かった頃のジム・オルークのような顔をしたメガネくんに話しかけられます。

「ねえ、チケット買えそうなの?」
「ん? 私は購入しました すでに」
「あーそうなんだ」

後で知ったのですが、前売りはソールドアウトで、彼は当日券目当てだったようです。現在はロンドンでの顔見せ的活動が主体のようですが、それにしてもBattlesは以前よりもパワーアップしている印象です。新曲らしき覚えのないフレーズの曲もあり、そのうち出るんであろうアルバムがとても楽しみになりました。しかしColdcutのときも思いましたが、ライブの反応がこちらはとても熱いですねえ。

最中にはなぜかスタッフがステッカーを配って歩いていて、ここぞとばかりにもらってきました。
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The WIREのBattles記事とステッカー

24 Hour Party People (Manchester)

こんなWeb広告のバナーがあります。
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これ、たぶん週代わりなんでしょうが、その週にマンチェスターで行われるイベントを集めているバナーで、マンチェスターのホテルや交通機関などのサイトによくはってあります。チェルシー – リバプールのゲームや、シャーラタンズのライブが予定されてるわけですね。チェルシー – リバプール?と疑問に思いつつも、ともあれニューカッスルからマンチェスターへ向かうことにします。
さて、問題は経路です。
利便性からいうとロンドン方面にヨークまで南下してから西に向かうのがよいようですが、ニューカッスルからであればまず西のカーライルへ行って、そこから湖水地方を通ってリバプール側から向かったり、ヨークシャーデイルズという国立公園地域を南東にリーズまで下ったり、もっというとスコットランドへ入ってエディンバラ – グラスゴーを経由してカーライルへ向かったり、いろいろ選択肢があるようです。つまり、四角形の右上(ニューカッスル)と左下(マンチェスター)の配置で、まっすぐ結ぶ対角線がないという構造。
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当たり前ですが、わからない地名が多い
ただ、運行状況が日本ほどパンクチュアルではないのがこちらの鉄道の悩ましいところ。いわく、大きな鉄道事故があってから安全第一になっているそうで、遅れる止まるはよくある話。20いくつだかって数の分割民営会社が相互に乗り入れていて、正直ぱっと見にはわけわかりません。あちこちに「安定運行したいけどなかなかそうもいかないから余裕を持ってね」という意味の注意書きがあるし、書店で「Train Times」のような類を探すと厚さ15センチくらいのしかないという。おまけに週末は劇的にダイヤが変わるので、1か所でなんか起きたらえらいことになりかねません。処々の行程と駅においてある各路線ごとの薄い時刻表をにらみながら、結局直球なManchester Airport行きに乗り、あまり複雑なことはしないことにしました。
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時刻表の数々(全部別の会社)
さてまず南下。している途中で、明らかに周囲に何もない、芝と羊と馬と牛な平原にぽつんとある駅に止まりました。長距離列車はある程度の規模の町にしか止まらないはずなので、早速なんかあったのだろうかと緊張していると、列車を降りたおっさんたちがプラットフォームに集まっています。手には一様に新聞、馬の写真。ああ、なるほど。そういえばそれも英国文化ですね。おっさんたちの雰囲気は大井や川崎のそれに近い二の腕太い系でした。
列車はヨークから西へ向かいますが、徐々に混み始めます。このあたりだと週末遊びに出かけるっていうとロンドンよりもマンチェスターの方が行きやすいのかなあ、などと考えていると、リーズで一気に満員に。しかも一様に客層が若い。隣に座った兄ちゃんはたくさんの新聞を抱え、ひっきりなしに携帯で話してます。

「ああ、列車の中だよ。おまえはどこにいるんだ?」
「そうか、じゃあスポーツバーにしようぜ」
「あ?どこそこにあんだろスポーツバーがよ」
「そうそう」

そうか、FAカップの試合か、リーズの人といったってリバプールのファンもいるよなー、と当たり前のことにいまさら気づきました。よりによってチェルシー – リバプールがオールド・トラッフォードで開催されるのがアレですが、FAカップは一発勝負のはずなので、各試合の開催スタジアムは最初から決まってるんでしょう。
そしてManchester Piccadilly。ロンドン、ニューカッスルとは雰囲気が全然違います。駅舎も新しく、ガラスを全面に使ったアパートが周囲にたくさん建ってて、なんだかとても近未来。黄色の蛍光ベストな警官がたくさんいます。町中いたるところにあるスポーツバー(要は有料テレビのフットボール中継を大画面で放送するパブ)にはかならずセキュリティがいて、Over 21 for Off Licenseかどうか(Off License=酒)、どこのサポーターかを確認しています。たしかに試合日でもありますが、基本的にいつもそういう町のようです。
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非常に明るいManchester Piccadilly
チェックインの前に休んでいると、野太い歌声が遠くから聞こえます。周囲もざわざわし始めたところに、ロンドンからやってきたらしい青色ユニフォームの集団が登場。チェックインに並んでいても、後ろのゴルフ帰り(想像)紳士2人組が脇においてあるテレビに一喜一憂。反応をうかがっているとアーセナルサポーターの様子。そういえば今日のスパーズ戦は来期チャンピオンズリーグ圏の直接対決のはずです。「俺のボスがスパーズファンなんだよ」なんて会話にそれは大変だなあと思っていると、最近のレーマンの覚醒っぷりもちゃんと話題になってて、万国共通。
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なんとまあファイナンス部門まであるようです
マンチェスターといえば、私の青春のBGM(まあ今もですが)の音楽をたくさん生産している町でもあります。ただ、うすうす気づいてましたが為替的な体感の物価高は音楽も例外ではなくて、たとえばCDは日本で買った方がたいてい安くできそうです。ファクトリーやハシェンダがストレートな憧れだった時代は私的にも世間的にももう終わっているので、ここでは町歩きとオールド・トラッフォード詣でにとどめることにしました。このサーバーのドメイン名の由来でもある、”Fine Time” な駐車違反の反則切符もこの町で切られたのかしら(本当は違うんですが)、などと感傷に浸りつつリバプールも含めてふらふら歩き回ってみました。
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マンチェスター – リバプール間にある火力発電所(らしきもの)
結局マンチェスターでは2晩過ごしましたが、どこへ行っても夜ごと叫んでいる連中続出。うるせーやつらだなあまったく、と温かく見守るくらいの器量がこの町では必要なのでしょう。映画『24 Hour Party People』そのままで、笑ってしまいました。

Coldcut (The Sage, Gateshead)

イングランド北部最大級の町ニューカッスルはタイン川という川沿いにあって、正式にはNewcastle upon Tyneというそうです。タイン川をはさんで北側にニューカッスル、南側にゲイツヘッドという町が広がり、大小さまざまな橋がかかっています。
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London King’s Crossから3時間半くらい
町の中心部から地下鉄で30分ほど行くだけで北海に出られる位置関係で、大きな川と海とが時間をおだやかにしています。炭鉱と造船と重工業な古い町が新しくなろうとしている最中、という感じでしょうか。北海はちょっと荒っぽかったけど、肌寒さと人々の表情とにいい雰囲気を感じます。
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スチーブンソンさん(たぶん)もニューカッスル・ユナイテッドを応援しておいでです
この地を訪れたのは、シアラー御大やオーウェンのプレーを見たいからというわけではなくて、ゲイツヘッドにあるThe Sageに行くためでした。アルバムSound Mirrorsをリリースしてツアー中なColdcutのギグがここで行われます。
The Sageはかなり面白い造形をしています。新しく生まれ変わろうとしているこの地域のランドマークのひとつとして、足元にはレモンを縦に4分の1カットした(あるいは弦のないハープの)ような形のミレニアム・ブリッジがあり、かなり遠くからでも目立ちます。そもそもレンガ主体の色合いの町でシルバーな外壁は相当目立つのですが、跳ね橋でこの形というのは相当面白い発想です。
The Sageはどうにもすばらしい施設でした。英国産のThe WIREという音楽雑誌があるのですが、この内容をそのまま施設にしたような印象です。クラシカルなシンフォニーからDJセットまでなんでも受け入れつつ、「音楽」というキーワードで結ばれる磁場になっていて、ハイプや産業の香りはせず、楽しみ考える対象としての音楽を広くとらえている感じ。施設内にある書庫には、サウンドカードと鍵盤が接続されたPCが並んでます。ここで聴いた中で一番気に入ったのはこれ。マリのミュージシャンらしいです。

Jarabi: the Best of Toumani Diabate Jarabi: the Best of Toumani Diabate
Toumani Diabate

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1度訪れただけで判断するわけにもいきませんが、ハコモノ行政な中身スカスカ感もなく、書庫のアーカイブもイベントのスケジュールも充実しているように見えました。ここの書庫自体はそれほどの規模ではないのですが、どれそれはどこの図書館にある、このCDは市内の何とかというショップで買える、といったリファレンスがしっかりしています。こういう施設が日本にもあるといいなあと思いましたが、それこそできた瞬間にハコモノ行政なスカスカ感が漂う恐れもあるのが悩ましいところ。
「Coldcutのギグは中にある一番小さいホールで”Club Style”だよ」と教えてもらいながらオープンを待っていると、隣の大きなホールにぞろぞろと人が。家族連れも結構いるし年齢層もバラバラで、いったい誰?とおもったらErasureでした。Depeche Modeだったらもうちょっとスカした感じの客層になるんだろうか、それともイングランド的にポップミュージックはそういう位置づけなんだろうか、などと異常におっさんくさいポスターなどを眺めつつ考えていました。
で、Coldcut。あれこれと予測はしていなかったのですが、ここまで面白いショウは久しぶりでした。えらく横に長いセットだなあ、と思ってたら計4名が機材群とコード束の背後に並びます。ああ、Coldcutはビジュアルも音楽と同期させてExpressする人たちなんですね。音に合わせてビジュアルもスクラッチされまくり。ビデオカメラで撮った映像をリアルタイムで画面に素材として流す、なんてお約束(これはU2がずっと前にやってますね)もまじえつつ。曲ごとにゲストボーカルが出てくるわ、よりによって”Everything Is Under Control”というタイトルの曲の最中にシーケンスが暴走して演奏を一度中断、マット・ブラックがリズムマシンのパッドを叩いてビートを刻みつつ(手で!)、即席な”What You See Is What You Hear”のライムで復旧まで場つなぎをするという微笑ましいところまで盛りだくさん。

Sound Mirrors Sound Mirrors
Coldcut

Ninja Tune 2006-01-30
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どたばたしつつもオーディエンスのノリもよく、かなり盛り上がりました。こういう感じって日本ではあんまり体験できないなーと「来てよかったな感」でいっぱいになりながら、4月でもやっぱりクソ寒い夜道を帰ろうと歩いていたら、あんちゃん2人に話しかけられました。以下、再現。

「おい、お前Coldcut見たのか?」
「はい そうです」
「俺はPAやってるピーターってんだ」
「本当ですか それは?」
「ああ!どうだった?」
「とても 最高 私 おもいます よかった 訪問して 私」
「ん?おまえどっから来たの?」
「日本からです」
「おお、ホリデイか!な!マッドで最高だったろ?このノリをさ、お前の国でも広めてくれよ!」
「もちろんです! 私 思います また 見たいです 楽しみです 私」

スタッフにとっても結構よいセットだったようで、彼らもかなりホクホクしていて、握手した手にキスされるわハグされるわの歓待を受けました。ちょうど金曜日の夜だったこともあって結構な賑わいの中、ニューカッスルの坂道を登ったり降りたりしながら帰路についたのでした。
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右下がゲイツヘッド、左下がセントラルステーション、左上がセント・ジェームズ・パークです